初司馬

今年最初の司馬作品

新装版 夏草の賦 (上) (文春文庫)

新装版 夏草の賦 (上) (文春文庫)

今回の主人公は、長曾我部元親。
物語は、元親の夫人となる菜々が輿入れするエピソードから始まる。


この菜々。実に面白い。
彼女は、明智光秀の家老・斎藤利三の妹にあたる。
この斎藤利三の娘は後に春日局となる。


かなり闊達な夫人であったようで、物語の前半部分は完全に元親をくってしまっていた印象さえあります(笑)


元親は、土佐の一群の一武将にすぎなかったが、土佐一国を統治し、四国全土をも支配下に治めんと栄達する。
が、中央で力をつけていた、信長や秀吉に四国をさしだし、土佐一国に引っ込めと“おどし”をかけられる。
はたして長曾我部家の運命は?