錯綜

昨日第二巻読み終わりました↓

新装版 翔ぶが如く (2) (文春文庫)

新装版 翔ぶが如く (2) (文春文庫)

あくまで”征韓論”と云うより、自らを遣韓の使徒となることにこだわる西郷。
著書の西郷観が二転三転しているような気がしなくもない。
征韓論を阻止すべく、伊藤博文が裏で疾走する様も凄まじい。
そして、桐野利秋の存在も忘れてはならない。。。


各人の背景、思想、立場が相当複雑に絡みあって、凡人の理解を超えてしまっている観もある。
まっこと複雑でごわす。

今日の一文

江戸的身分制は、ほとんど数学的としかいえないほどに多様かつ微細に上下関係の差が組みあわされている。ひとびとは相手が自分より上か下かを即座に判断し、相手が下ならば自分の体まで大きく見せ、上ならば体を小さくして卑屈になる。そういう伸縮の感覚が、江戸社会に暮らす上で重要な芸になっていた。

胡蝶の夢 四」