天気晴朗なれども波高し

新装版 坂の上の雲 (1) (文春文庫)」を読んで以来、敬愛し、憧れのようなものを抱くようになりました。
昨日読み終えたのはこちら↓

秋山真之―伝説の名参謀 (PHP文庫)

秋山真之―伝説の名参謀 (PHP文庫)

日本海軍首席参謀として、日露戦争に参加し、海戦史上ありえないほどの完全勝利を得たのも彼の作戦によるものであるとのこと。


頭脳明晰、彼の本質を見抜く状況分析や予見性は、群を抜いています。
文才としての才能も有名で「秋山文学」と賞されています。

敵艦隊見ゆとの警報に接し、連合艦隊は直ちに出動、之を撃滅せんとす
本日天気晴朗なれども波高し

海軍がバルチック艦隊を捕らえ、大本営に打電した電文として有名な一文です。
最初の一文は参謀・飯田少尉が起案書として持ってきた文に、直前に真之が次の一文を加えます。
只の事務的な(?)打電文がこの一文によって文学に昇華したと評されています。